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Animaless Zoo Project
sleeping wallaby

この日はとてもよく晴れていて、朝から動物園に出かけた。
一人でぶらぶらその中を歩いていると、 「ワラビーは歳をとっているため、お部屋で寝ています」という看板が目に入った。
裏に回ってガラス越しにその部屋をのぞくと、ワラビーが一匹、牧草の上に寝転んでいた。
顔がよく見えないな、と覗き込んでいるとそいつはピクピクと痙攣を起こし始めた。
その後どれくらい経ってからだろうか、突然後ろの足を大きく前後にバタつかせた後、ぴくりとも動かなくなった。
しばらくじっと見ていたが、動き出す気配はまるでなく
「あ、もしかしたら死んだのかも。」という思いが頭をよぎった。
一見すると寝ているようにしか見えないのだが、時間が経てば経つほど、見れば見るほど、その思いは強くなっていった。
そしてその横を「ワラビーさんおねんねしてるねー。かわいいねー。」などと言いながら通り過ぎていく親子連れなど
幾人もの観客の言葉を耳にしながら、興奮となんだか強い感情がじわじわと湧き上がってきた。

この時期は、テレビや新聞やなんかで、動物園で赤ちゃんが生まれたというニュースをよく目や耳にする。
このときも、この後動物園の飼育係の人にフェネックとリスの赤ちゃんが先週生まれているんだけど、まだ見れないとか、
ヤギの赤ちゃんは最近ようやく公開したとか、ツルの赤ちゃんも生まれたんだけど、カラスに食べられてしまった。 とか、教えてもらった。

2002-2005

  
現場でのスケッチ

現場でのスケッチ
2002.5.8に描いたもの 紙、鉛筆

sleeping wallaby 2002.8.30-9.8 インスタレーション

sleeping wallaby 2002.8.30-9.8 インスタレーション
しばらくの間、借り手のついていない空き店舗をSpark Galleryという展示空間にした

見取り図

見取り図
カンガルーの毛皮、エアポンプ、ホーロー電傘、20W電球、赤外線対人センサー、ベニヤ板、牧草

sleeping wallaby

sleeping wallaby
紙、木炭、コンテ、鉛筆、純金泥

sleeping wallaby

sleeping wallaby
紙、木炭、油絵具、純金泥

sleeping wallaby

sleeping wallabyⅣインスタレーション
石膏、木材、鉄粉、電球、牧草、ポンプ、センサー

sleeping wallaby

sleeping wallabyⅣインスタレーション
石膏、木材、鉄粉、電球、牧草、ポンプ、センサー

sleeping wallaby

sleeping wallaby
インスタレーション展示

sleeping wallaby

sleeping wallaby
インスタレーション展示

sleeping wallaby

sleeping wallaby
石膏、革

sleeping wallaby

sleeping wallaby 2002
カンヴァスに油彩 91×91cm

sleeping wallaby

sleeping wallaby
キャンバス、油絵具、金粉、純金泥

sleeping wallaby

sleeping wallaby
キャンバス、油絵具

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